ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
子猫になった子猫のエリナ
その朝、いつものように、保護して可愛がっている子猫とぐっすりと眠っていたフェンリルは、小さな刺激を感じて目を覚ました。
どうやら彼のとびきりモフモフな自慢の尻尾を、リズミカルにふみ、ふみ、ふみと押されているようなのだ。
「……うん? エリナが寝ぼけているのか?」
エリナはこの世界の国スカイヴェンの妖精獣になるために、日本から転移してやって来た妖精獣ケット・シーだ。以前は二十一歳の社会人、江理奈だったのだが、世界を渡った衝撃で身体に負担がかかったのと、地球では幸運を吸い取られて暮らしていたせいで、愛情が充分に得られず育ち、魂が酷く傷ついてしまっていたということがあったため、育ち直して魂を癒すために今は小さな子猫の姿になってしまっている。
だが、過保護なお父さん狼(いや、まだ独身の青年狼なのだが)は、エリナがただの子猫ではないことを知ってからも、彼女が大人であることを断固として認めない。彼にとっては、美少女妖精獣の姿になったエリナの姿はあくまでも仮のものなのだ。
そして、小さなエリナが立派な成人猫になるまで、自分が責任を持って育てていくことを誓っている。
どうやら彼のとびきりモフモフな自慢の尻尾を、リズミカルにふみ、ふみ、ふみと押されているようなのだ。
「……うん? エリナが寝ぼけているのか?」
エリナはこの世界の国スカイヴェンの妖精獣になるために、日本から転移してやって来た妖精獣ケット・シーだ。以前は二十一歳の社会人、江理奈だったのだが、世界を渡った衝撃で身体に負担がかかったのと、地球では幸運を吸い取られて暮らしていたせいで、愛情が充分に得られず育ち、魂が酷く傷ついてしまっていたということがあったため、育ち直して魂を癒すために今は小さな子猫の姿になってしまっている。
だが、過保護なお父さん狼(いや、まだ独身の青年狼なのだが)は、エリナがただの子猫ではないことを知ってからも、彼女が大人であることを断固として認めない。彼にとっては、美少女妖精獣の姿になったエリナの姿はあくまでも仮のものなのだ。
そして、小さなエリナが立派な成人猫になるまで、自分が責任を持って育てていくことを誓っている。
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