ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「確かに野菜を丸ごと煮込む料理はあるけれど、下処理というものが必要なんです。これを怠ると、口にするのも嫌になるものが出来上がりますよ」
「そうだったんですねー。なるほど、俺が料理当番になるとみんな涙目になっていたのは、たまに残っていた砂がジャリッとするからだと思ってましたけど、違ったみたい」
「にゃっ!? あまりに酷過ぎて、わたしも涙目にゃん。遠慮なく手出しして本当によかった……」
「ほら、俺ってワイルドなアライグマだしね!」
「ワイルドとはちょっぴり違うと思います」
子猫の冷たい目にもまったくめげないアライグマを見て、ルディは『こいつ……ある意味大物だな』と妙な感心をした。
「……おい、エリナちゃんを見ろ」
「真似をして作れば美味しくなるぞ」
他のグループの料理当番も、ちらちらとエリナのやり方を見ながらお手本にして、昼ごはんを作る。
ミメットの料理の腕も酷かったが、戦いに身を置くものたちの料理のレベルからすると、あれは平均だったのかもしれない。
野営の料理というのは、エリナが想像していたよりもずっと(悪い意味で)ワイルドだったようだ。
「そうだったんですねー。なるほど、俺が料理当番になるとみんな涙目になっていたのは、たまに残っていた砂がジャリッとするからだと思ってましたけど、違ったみたい」
「にゃっ!? あまりに酷過ぎて、わたしも涙目にゃん。遠慮なく手出しして本当によかった……」
「ほら、俺ってワイルドなアライグマだしね!」
「ワイルドとはちょっぴり違うと思います」
子猫の冷たい目にもまったくめげないアライグマを見て、ルディは『こいつ……ある意味大物だな』と妙な感心をした。
「……おい、エリナちゃんを見ろ」
「真似をして作れば美味しくなるぞ」
他のグループの料理当番も、ちらちらとエリナのやり方を見ながらお手本にして、昼ごはんを作る。
ミメットの料理の腕も酷かったが、戦いに身を置くものたちの料理のレベルからすると、あれは平均だったのかもしれない。
野営の料理というのは、エリナが想像していたよりもずっと(悪い意味で)ワイルドだったようだ。