ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「あと、この食べられる山菜も入れればいいですね」

 アライグマはそういって、新たな具を鍋に投入しようとしたが。

「待つにゃ、ちょっと見せてもらうにゃ」

 カゴにいっぱい入った山菜をアライグマから取り上げたエリナは、すべての種類の山菜をちょこっと違って口に入れた。

「……大丈夫。……大丈夫。……んにゃっ! 水っ!」

 ルディが渡した水を飲む。

「うにゃあー。……大丈夫。……大丈夫。……ふぎゅうううーっ!」

「エリナ、しっかりしろ!」

「くっ、口が曲がりそうにゃん」

 こうしてエリナは自分の身を犠牲にして、アクが強すぎる山菜を弾き出した。

「こっちは灰で揉んで、一晩そのままにしてアク抜きをすれば美味しく食べられますが、このままスープに入れるととんでもない味になる山菜です。確かに食べて害はありません。でも、食べるまでにひと手間かけなければならないことを忘れずにお願いします」

「えー、そうなんですね」

 アライグマやその他の料理当番は、エリナが指差した山菜を見て覚えようとした。

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