ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「もうしばらくしてから、みんなの腕試しが始まる。準備が整うまで、ツリーハウスを案内しよう」
「わあ、やったー! 早く見たいわ」
「ツリーハウス、楽しみにゃん!」
女の子たちが喜ぶ姿を見て、ウィリオは嬉しくなった。丹精込めて作り上げたツリーハウスは、森エルフの勲章のようなものなのだ。男子も女子も、作りたい者は作っていいのだが、特に男子にとっては、特別な意味がある。小さな貴婦人を自分のツリーハウスに招いてもてなすことで、男として一人前だとみなされるのだ。
「じゃあルディさん、行ってきますね」
「えっ、いや、俺も一緒に……」
エリナについて行こうとしたルディは、黒豹のヴォラットにがしっと首に腕を回されてしまった。
「子どもたちには保護者がふたりもついていて大丈夫だから、いい加減にこっちの仕事もしてくれよ、王都警備隊長さん。第一から第三までの騎士団と、近衛隊と、王都警備隊を繋ぐのは、スカイヴェン国第一王子のカルディフェン殿下なんだからさ」
「いやいや、宰相の息子のヴォラットだって大丈夫だろう」
「ここまでぜーんぶ俺に丸投げしてくれて! エリナが心配なのはわかるが、あんまりべったりしすぎるのもよくないと思うぞ」
ヴォラットはエリナの本当の年齢を知っているのだ。
「わあ、やったー! 早く見たいわ」
「ツリーハウス、楽しみにゃん!」
女の子たちが喜ぶ姿を見て、ウィリオは嬉しくなった。丹精込めて作り上げたツリーハウスは、森エルフの勲章のようなものなのだ。男子も女子も、作りたい者は作っていいのだが、特に男子にとっては、特別な意味がある。小さな貴婦人を自分のツリーハウスに招いてもてなすことで、男として一人前だとみなされるのだ。
「じゃあルディさん、行ってきますね」
「えっ、いや、俺も一緒に……」
エリナについて行こうとしたルディは、黒豹のヴォラットにがしっと首に腕を回されてしまった。
「子どもたちには保護者がふたりもついていて大丈夫だから、いい加減にこっちの仕事もしてくれよ、王都警備隊長さん。第一から第三までの騎士団と、近衛隊と、王都警備隊を繋ぐのは、スカイヴェン国第一王子のカルディフェン殿下なんだからさ」
「いやいや、宰相の息子のヴォラットだって大丈夫だろう」
「ここまでぜーんぶ俺に丸投げしてくれて! エリナが心配なのはわかるが、あんまりべったりしすぎるのもよくないと思うぞ」
ヴォラットはエリナの本当の年齢を知っているのだ。