ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜５

「ここから少し歩くが、ふたりとも足は大丈夫か？」

「もちろんよ、なんともないわ」

「平気だにゃん」

　ルールーは国から国へと飛び回る商売人だし、エリナは毎日のように青弓亭で立ちっぱなしで働く、元気な子猫なのだ。ふたりとも体力には自信がある。

　エリナは幼いながらも獣人という体力のある種族だ。ごはんとおやつの時間以外は、市場に仕入れに行ったり料理の仕込みをしたり店とその周辺の掃除をしたりと、ちょこちょこ歩き回る生活をしている。ウィリオもスカイヴェン国に行った時には、電池が切れてにゃんと眠り込むまでは動き続けるエリナを見ていたので、そのあたりはわかっていたのだが……。

　なんといっても、ルールーもエリナも戦士ではないのだ。
　ということは、戦士であるウィリオが身を挺して守らなければならない貴婦人なのである。