ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「お昼寝させてあげたいのはやまやまなんだけどねー、これから腕試し大会があるんですよね。準備ができたら誰か呼びに来てくれると思うよ」

 セラはイーシーに「ここの寝袋を使ってね。寒かったら毛布も持ってくるけどどうかな」と案内しながら言った。

「全部に付き合う必要はないけれど、うちのウィリオ王子がはりきっているから、そこだけでもよろしく」

「なっ、セライラスタングリーズル!」

 少し照れた様子のウィリオ王子は「まあ、わたしはまだまだ未熟だが、ベテランの胸を借りようと思う」と肩をすくめた。

「あら、友達として全力で応援するわよ? 優勝目指してがんばってちょうだいな」

「大人に混ざって戦うにゃん? ウィリオはすごいにゃんね! がんばってにゃ!」

 可愛いお嬢さんふたりに期待されたウィリオは「うむ、もちろん、自分の力を出し尽くしてがんばる所存だ!」と、強く頷いた。
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