ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「ごはんは皆さんに行き渡りましたか?」

「はーい!」

 それぞれが、切り株や椅子代わりの丸太に腰をかけて、スプーンとカレーライスの入った皿を手にしている。そして、よく焼けたバーベキューの串が地面に刺さっていた。

 エリナたちとユーディリシェイラミアムスには、簡単な椅子とテーブルが用意されていたので、そこにかけている。このテーブルにはすべての班のカレールーが運ばれてきたので、とてもにぎやかで美味しそうだ。

 ちなみに王宮の料理人たちは、焼けたバーベキューの串を王宮に届けるために、急ぎ足で戻って行った。魔石コンロで焼くよりも、野外のかまどで焼いたものの方が風味がいいので、それをマーレン国の王族に食べさせたいという料理人たちの心づかいだ。
 ちなみに、エリナのルーを使ったカレーライスの方は厨房で煮込まれている。

「それじゃあ、皆さん、ありがたき糧を!」

「ありがたき糧を!」

 声を揃えてから、スプーンをカレーライスにつっこみ、そこからは無言になる。
 
「美味しいにゃ、んにゃんにゃんにゃ」

 エリナは『外で作ったごはんって、すごく美味しいにゃ!』と感激しながらカレーライスを食べ、バーベキューの肉にかじりついては「んにゃーっ!」と満足の声をあげた。

「うん、すごく美味しいね」

 ユーディリシェイラミアムスも、ひと言感想を言ってからは無口になっている。
 そして、ひと通りカレーを食べると「すごいな、みんなとっても美味しいよ!」と嬉しそうに笑った。
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