ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜５

「すごい……なんか、このお肉、すごく、美味い！　なんて言っていいかわからないけど、これは特別に美味い！」

　アライグマのトミーは、ハフハフ言いながらバーベキューに食らいついていた。

「お代わりをください！　俺にお代わりを！」

　トミーは鋭い視線でバーベキューのかまどを見て言った。

　それを見たエリナは『野生のアライグマって凄みがあるにゃん……腕試し大会の時よりも迫力があるのは……気のせいなのかな？』と思いながら「ユーさまがたくさん作ってくれたから、お代わりしても大丈夫にゃんよ」と声をかけた。

「ユーさま、お代わりをいただきますね。エリナ先生、この味付けはエリナ先生がしたんですか？」

　トミーの中では、エリナは料理の先生になっていた。

「俺の大好きなケチャップも入ってますよね？　トマトの甘酸っぱさがお肉に合っていて、俺、これは大好物です！」

「お口に合ってよかったです。ユーさまの焼き加減も上手ですしね」

「そうですね！　あっ、もしかして、ユーさまは料理の妖精だったんですか？」

　真顔で尋ねられたユーディリシェイラミアムスは、むせそうになりながら「う、うん、今日からはそう名乗ろうかな」と答えた。