ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「マーレン国側が充分な食材を提供してくれたから、ありがたい。明日もカレーライスが作れるが……飽きた者はいないだろうな」

「むしろ、カレーライスじゃないと反乱が起きるだろうな」

 マーレン国の豚肉とキノコのカレーライスは、とても美味しかった。

「ちなみに明日は、鶏肉を用意してくれるらしいぞ」

 ルディの言葉に、ヴォラットはにやりと笑った。

「そいつは楽しみだな。マーレン国の鶏肉は肉質がしっかりとしていて、噛めば噛むほどいい味がするからなあ」

「ああ、バターを入れたカレーにするとエリナが言っていた。風味とコクがある絶品のバターチキンカレーができそうだ」

「楽しみすぎる……野営の飯がこんなに楽しみだと感じるのは初めてだ」

 今日のカレーライスを食べながら、明日のカレーライスに想いを馳せるふたり。
 野営と言えば、なんだかよくわからないスープとそこに硬いパンを浸したもの、という常識の彼らにとって、カレーライスは魔性の美味であった。
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