ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「それじゃあルディさん、また明日! おやすみなさい」
「ああ、おやすみ。セライラスタングリーズル、イーシー、くれぐれもよろしく頼む」
「おっけー、任せてくださいよ!」
「はい、エリナさまのことは謹んでお引き受け申し上げますので、どうぞご安心くださいませ」
「うむ」
耳をぺしょっとさせた狼は、子猫を抱き上げてくりくりと頭を撫でると戻っていった。その姿は心配性のお父さんそのものである。
「では、ツリーハウスに向かおうか。エリナ、疲れていたら背負っていくから、遠慮なく言ってくれ」
こちらは心配性のお兄ちゃんである。
「わたしはこう見えても力持ちなんだぞ。遠慮しなくていいからな。そら」
エリナの返事を待たずに、屈んで背中を向けて「そら、乗れ」というウィリオを、エリナは困ったように見た。
「大丈夫にゃよ? ウィリオだって疲れているでしょう?」
「こんなのは疲れのうちに入らない。そら」
「いやいや、本当に大丈夫だからにゃん」
エリナは『ルディさんが不在なのを心配して、ウィリオがお兄ちゃんぶりたいのもわかるけど、他国の第三王子におんぶしてもらうのはさすがに気が引けるよ』と心の中で呟いた。
「ああ、おやすみ。セライラスタングリーズル、イーシー、くれぐれもよろしく頼む」
「おっけー、任せてくださいよ!」
「はい、エリナさまのことは謹んでお引き受け申し上げますので、どうぞご安心くださいませ」
「うむ」
耳をぺしょっとさせた狼は、子猫を抱き上げてくりくりと頭を撫でると戻っていった。その姿は心配性のお父さんそのものである。
「では、ツリーハウスに向かおうか。エリナ、疲れていたら背負っていくから、遠慮なく言ってくれ」
こちらは心配性のお兄ちゃんである。
「わたしはこう見えても力持ちなんだぞ。遠慮しなくていいからな。そら」
エリナの返事を待たずに、屈んで背中を向けて「そら、乗れ」というウィリオを、エリナは困ったように見た。
「大丈夫にゃよ? ウィリオだって疲れているでしょう?」
「こんなのは疲れのうちに入らない。そら」
「いやいや、本当に大丈夫だからにゃん」
エリナは『ルディさんが不在なのを心配して、ウィリオがお兄ちゃんぶりたいのもわかるけど、他国の第三王子におんぶしてもらうのはさすがに気が引けるよ』と心の中で呟いた。