ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 結局、エリナの「たくさんごはんを食べたから、腹ごなしにお散歩がしたいにゃ」という意見が採用されて、四人は日暮れの森を歩いた。

「今日は月明かりがあるからいいが、二つとも新月の夜には真っ暗になるんだ……滅多にないがな」

「月が二つあると、便利にゃんね」

 猫は夜目がきくので、エリナは危なげなく足を進めた。
 ルールーは「わたしはあまりよく見えないわ」と、イーシーと手を繋いでいる。

「湯浴みは朝でいいだろう」

「そうね。顔だけ洗おうかしら」

 四人は冷たい湖の水で顔を洗ってから、ツリーハウスへと階段をのぼった。

「じゃあ、また明日。おやすみなさい」

「おやすみなさいにゃー」

 女の子二人は屋根も壁もしっかりとついている部屋に入って、身支度を済ませてハンモックに乗った。

「ハンモック、楽しいにゃーん」

「ふふふ、エリナったら可愛いわね。明日は一緒に泳ぎましょうね。実はね、エリナにプレゼントがあるの。フィフィール国で水着を買って来たの。色違いでお揃いの水着なのよ」

「にゃあ! ありがとう、ルールー。ますます明日が楽しみなのにゃ」

「わたしも楽しみよ。それじゃ、おやすみなさい」

「おやすみなさいにゃ」
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