ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
一匹食べれば大人もおなかいっぱいになりそうな魚なのに、エリナもルールーも二匹ずつ食べてしまい、おなかがぽんぽこになってしまった。
「う、動けないにゃあ……」
「猫だから仕方がないが、よくもまあたくさん食べたものだな」
「ルディ殿下、ツリーハウスの上にハンモックが用意してあるから、そこに連れて行ってはどうだろうか?」
ウィリオ王子の勧めで、ルディは大好物を食べ過ぎたエリナを抱き上げて、ツリーハウスの上にのぼると、ハンモックに寝かせた。
「面目ないです。でも、後悔はしていません!」
おなかがいっぱいで動けないくせに、キリッとした顔をするエリナを見て、ルディは噴き出した。
ちなみに、たくさん焼かれた魚の残りは、セライラスタングリーズルが「ご苦労さま、みんなで食べてね」と護衛の者たちにこっそりと渡した。重要人物である彼らに王宮からの護衛がついていることには、もちろんウィリオ王子も気がついているが、知らないふりをするのがお約束なのである。
エリナの来訪の前に、マーレン国王はこう言ったのだ。
「スカイヴェン国の、かの有名な青弓亭のエリナが来るのだからな。名だたる料理人子猫はその類稀なる才能のために有名なだけでなく、このマーレン国と、フィフィール国の守護妖精にまで目をかけられている特別な子猫なのだ。彼女になにかあったら一大事だ。用心に越したことはないから、一段と丁重な警備をするように」
というわけで、王族よりも丁重な扱いを受けている子猫であった。
「う、動けないにゃあ……」
「猫だから仕方がないが、よくもまあたくさん食べたものだな」
「ルディ殿下、ツリーハウスの上にハンモックが用意してあるから、そこに連れて行ってはどうだろうか?」
ウィリオ王子の勧めで、ルディは大好物を食べ過ぎたエリナを抱き上げて、ツリーハウスの上にのぼると、ハンモックに寝かせた。
「面目ないです。でも、後悔はしていません!」
おなかがいっぱいで動けないくせに、キリッとした顔をするエリナを見て、ルディは噴き出した。
ちなみに、たくさん焼かれた魚の残りは、セライラスタングリーズルが「ご苦労さま、みんなで食べてね」と護衛の者たちにこっそりと渡した。重要人物である彼らに王宮からの護衛がついていることには、もちろんウィリオ王子も気がついているが、知らないふりをするのがお約束なのである。
エリナの来訪の前に、マーレン国王はこう言ったのだ。
「スカイヴェン国の、かの有名な青弓亭のエリナが来るのだからな。名だたる料理人子猫はその類稀なる才能のために有名なだけでなく、このマーレン国と、フィフィール国の守護妖精にまで目をかけられている特別な子猫なのだ。彼女になにかあったら一大事だ。用心に越したことはないから、一段と丁重な警備をするように」
というわけで、王族よりも丁重な扱いを受けている子猫であった。