ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 守護妖精たちには、誰が上とか下とかいう考えがまったくないし、自分が守る人々に愛情を注いでいて、できるだけ関わりを持ち、もっともっと親しみやすくなり仲良くしたいと考えている。だから今回のことだって、むしろ喜んで引き受けているのだ。

 彼らはその強大な力と不老長寿の身体を持つせいで、どうしても崇められ、距離を置かれてしまうので、常に寂しさを感じているのである。

 ちなみに、ユーディリシェイラミアムスは肉を揉み込むその手にも愛情が溢れているため、彼が作ったバーベキューも焼き肉もたいそう美味しくできるのであった。本人も冗談で「わたしは、タレを揉み込むために生まれてきたのかもしれない!」などと言うほどだ。

 だから、頂点がどうのというウィリオ王子の認識は間違っているのだが……。

 確かに、皆の心をがっつり捉えて、自分のファンにしてしまうエリナの可愛さが世界で最強だというのは、ある意味正しいのかもしれない。

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