ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
『力が強くなってるみたい。子猫の姿の時も妖精の力を使えるようになったにゃ』

 以前はフェアリナの姿にならないと妖精の粉が出せなかったのだ。

「これひとつで、わたしたちふたりと話せるから。フーっちったら、エメラルドのネックレスと耳飾りと真珠のティアラにバングルまで作って渡そう、なんて言ってたんだよ! どこの夜会に行くんだよって話だよね。そんなフル装備を渡されても子猫ちゃんが困るだけだと思って、フーっちを止めたわたしを褒めてよ」

「うにゃっ、ありがとうございます! ユーさまのおかげで助かりました!」

 エリナは全身に高価なアクセサリーをつけた自分の姿を思い浮かべて震えあがり、ユーディリシェイラミアムスを褒めたたえ、ついでにちゃっかり差し出された頭をいい子いい子と撫でた。

 ユーディリシェイラミアムスが「試験のために、明日、それでわたしに連絡してみてね」と彼女に囁き「それじゃあみんな、今夜もとても楽しかったね。おやすみなさい」と去って行った。
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