ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜５

「ルールーさん、俺は戻るから、エリナのことを頼む」

「ええ、任せてくださいな。……明日にはお別れだなんて、寂しいわ」

「そうだな。機会があれば、ぜひまた遊んでやってくれ」

「はい、殿下。フィフィール国とスカイヴェン国がもっと近くならよかったのに……」

　遠距離旅行をしなければなかなか友達に会えないので、ルールーはため息をついた。

「まあ、俺ならエリナを乗せてひとっ飛びだから、なんなら呼んでくれ」

「頼もしいです！」

　ルディは半分夢の国に行ってしまっているエリナをハンモックに横たえると、夜の森を野営地に戻って行った。

『……風邪をひかないだろうか。子猫にはフェンリルの尻尾が必要なのに』

　やっぱり心配性のお父さんであった。