ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「これはとても力のあるアクセサリーだね」

「マーレン国のユーディリシェイラミアムスさまと、フィフィール国のフーラアヌさまと連絡を取れるようにと頂いたブローチなんだ」

「ふむふむ、そういうことか。しかも、存在が妖精以外にはわからないようになっているけど……ここからエリナの匂いがするってことは、もしかしてエリナが妖精の粉をかけたの?」

「うん。子猫の姿でも、妖精の粉を少しだけ出せるようになったにゃん」

 あっ、またにゃんって言っちゃったよ、などと言いながら、エリナは小さな手からキラキラした光を出した。

「ちゃんと出てる……これはすごいね。妖精としてかなり成長しているよ」

「そうかな」

「この調子だと、すぐにペンダントの力もほとんど使わないで変身できるようになりそうだね」

 エリナは嬉しそうに「やったね、うっふっふ」と笑った。
 クー・シーは『おや、性格も明るくなったみたいだな』とエリナの変化を喜んだ。

 そして、自分の肉球をぐぐっと睨みつけているルディに「隊長さんにもあとで妖精の粉の出し方を教えてあげるからさ、そんなに眉間に皺を寄せない方がいいよ。老けて見えちゃうから」と、ストレートな声かけをしてた。

「ふ、老けて……」

 無邪気なクー・シーの言葉にショックを受けたルディは、テーブルに突っ伏して、ごんと音を立てた。
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