ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「ミメット姉さん、どうしてわたしには尻尾が生えていないんでしょうか」
「エリナは、前の世界では普通の人間で、スカイヴェンにやってくる時に獣人になったんだってね」
エリナが世界を渡ってきたことや、スカイヴェン国の妖精獣であることは、信頼できるごく一部の者にしか知らされていない。エリナのことを妹分として可愛がるミメットは、数少ないそのうちのひとりである。
「だから、ちょっとばかり身体が慣れていないのかもしれないよ。健康な子猫なんだし、立派な猫耳はあるんだから、毎日ごはんをたくさん食べて子猫らしく遊んでぐっすり寝ていれば、そのうち尻尾が生えてくるさ」
「わあ、楽しみです!」
エリナは自分のおしりを触りながら『まだかな? そろそろ生えるかな?』と、尻尾の有無を確認した。それを見たミメットは「まったく気の早いこと!」と笑った。
「慌てる猫には獲物が少ないって言うじゃないか。もっとゆったりと構えてお待ちよ」
ミメットがエリナの前で尻尾を振ると、エリナは本能を刺激されて「うにゃあん」とじゃれついてしまった。
「そういえば、この制服にも、王妃さまが作ってくれた服にも、全部尻尾を通す穴が用意されているんですね」
もちろん、パンツにも、である。スカイヴェン国で作られる服のほとんどは獣人対応のデザインだが、穴の開いていないものもちゃんと売っている。
「王妃さまもエリナの尻尾がそのうち生えるだろうと思っていたから、穴開きの物を用意しておいたんだろうね」
エリナは「早くこの穴に尻尾を通したいにゃん」と、またおしりをさすって笑った。
「エリナは、前の世界では普通の人間で、スカイヴェンにやってくる時に獣人になったんだってね」
エリナが世界を渡ってきたことや、スカイヴェン国の妖精獣であることは、信頼できるごく一部の者にしか知らされていない。エリナのことを妹分として可愛がるミメットは、数少ないそのうちのひとりである。
「だから、ちょっとばかり身体が慣れていないのかもしれないよ。健康な子猫なんだし、立派な猫耳はあるんだから、毎日ごはんをたくさん食べて子猫らしく遊んでぐっすり寝ていれば、そのうち尻尾が生えてくるさ」
「わあ、楽しみです!」
エリナは自分のおしりを触りながら『まだかな? そろそろ生えるかな?』と、尻尾の有無を確認した。それを見たミメットは「まったく気の早いこと!」と笑った。
「慌てる猫には獲物が少ないって言うじゃないか。もっとゆったりと構えてお待ちよ」
ミメットがエリナの前で尻尾を振ると、エリナは本能を刺激されて「うにゃあん」とじゃれついてしまった。
「そういえば、この制服にも、王妃さまが作ってくれた服にも、全部尻尾を通す穴が用意されているんですね」
もちろん、パンツにも、である。スカイヴェン国で作られる服のほとんどは獣人対応のデザインだが、穴の開いていないものもちゃんと売っている。
「王妃さまもエリナの尻尾がそのうち生えるだろうと思っていたから、穴開きの物を用意しておいたんだろうね」
エリナは「早くこの穴に尻尾を通したいにゃん」と、またおしりをさすって笑った。