ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「これへなんということだ、この上なく、か、可愛いがっ……なぜ、こんなことになっているのだ、というか、あまりにも可愛すぎる!」
ふわふわの子猫を一目見て心を奪われてしまったフェンリルは、息を呑んだ。
「見知らぬ白猫が俺のベッドに……そして俺の尻尾は寝ぼけた子猫がよくやるという……ふみふみを、されているが……ということはこの子猫は、もしや?」
彼が尻尾をぴくりと動かすと、まだ夢の中にいる子猫は「ふにゅ」と小さな声で鳴いてから、また尻尾をせっせと踏み始めた。
「これはエリナ……以外には考えられない……この可愛らしさは間違いなくエリナだ……」
そう、その名も轟く王都警備隊長の屋敷の、しかも寝室に侵入できる者など誰もいないのだ。子猫のエリナの他には。彼女は以前、妖精クー・シーの暴走で、いきなりルディのベッドの中に送り込まれたのだった。
「だが、エリナはいつ全身を獣化できるようになったのだろうか。昨日までそんな兆候はまったくなかったぞ」
大変過保護なお父さん狼は、毎日これでもかと子猫の様子を観察している。そんな彼が些細な変化も見逃がすはずがない。
ふわふわの子猫を一目見て心を奪われてしまったフェンリルは、息を呑んだ。
「見知らぬ白猫が俺のベッドに……そして俺の尻尾は寝ぼけた子猫がよくやるという……ふみふみを、されているが……ということはこの子猫は、もしや?」
彼が尻尾をぴくりと動かすと、まだ夢の中にいる子猫は「ふにゅ」と小さな声で鳴いてから、また尻尾をせっせと踏み始めた。
「これはエリナ……以外には考えられない……この可愛らしさは間違いなくエリナだ……」
そう、その名も轟く王都警備隊長の屋敷の、しかも寝室に侵入できる者など誰もいないのだ。子猫のエリナの他には。彼女は以前、妖精クー・シーの暴走で、いきなりルディのベッドの中に送り込まれたのだった。
「だが、エリナはいつ全身を獣化できるようになったのだろうか。昨日までそんな兆候はまったくなかったぞ」
大変過保護なお父さん狼は、毎日これでもかと子猫の様子を観察している。そんな彼が些細な変化も見逃がすはずがない。