ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜５

「そうだにゃ、王妃さまに預けるといいにゃん！」

　エリナが大きく鳴いた。
　そして、その仕草があまりにも猫っぽかったので、こほんと咳払いをしてから続けた。

「宝石を信頼できる人物、つまり王妃さまに買い取っていただいて、それをスカイヴェン国で美味しい食材を仕入れる資金にするっていうのはどうでしょうか。マーレン国に戻った時に、コレットちゃんがユーディリシェイラミアムスさまにご馳走できるように、いろんな食材を買って帰るといいと思うんです」

「さすがはエリナ、それはいいアイデアだよ。コレット、そんな貴重なものは、本当に信じられる人にしか見せちゃあならないよ」

「ふええええ、はいぃ」

　宝石の価値を知ったコレットは、青ざめた顔でこくこくと頷いて「そうしますぅ」と半泣きになった。