ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「それじゃあルディ、エリナも合同訓練に連れて行くんだな?」
黒豹のヴォラットは、上手に焼けたベーコンを堪能してからルディに念を押した。
「マーレン国の妖精にここまでお膳立てしてもらって、断るわけにはいかないだろう。エリナも野営の料理に興味を持っている様子だし……だが、もちろん、荒事には関わらせないぞ!」
過保護な狼は、小さな子猫に武装した強者たちの力試しを見せると、おびえてしまうのではないかと心配していた。
「荒事って、戦闘訓練のことですか?」
小さな口で大きなベーコンを食べ終わったエリナは、食後のお茶をみんなに配ってから尋ねた。すると、虎のキーガスが珍しく口を開いた。
「戦闘と言うより……技能を比べたり、さらに強くなるにはどうしたらいいかをアドバイスしあったり……そんな訓練だ。大怪我をする者はほとんどいないし……交流と名がつくから、危険はない内容になるが……その割には充実したものになるから楽しみだ」
「そうなんですね」
エリナは耳を動かしながら、ルディを見た。
「実はわたし、ルディさんのカッコいい戦いを見てみたかったんです」
「んなっ、カッコ、いい、だと?」
狼の耳がピンと立ち、尻尾が膨らんだ。
黒豹のヴォラットは、上手に焼けたベーコンを堪能してからルディに念を押した。
「マーレン国の妖精にここまでお膳立てしてもらって、断るわけにはいかないだろう。エリナも野営の料理に興味を持っている様子だし……だが、もちろん、荒事には関わらせないぞ!」
過保護な狼は、小さな子猫に武装した強者たちの力試しを見せると、おびえてしまうのではないかと心配していた。
「荒事って、戦闘訓練のことですか?」
小さな口で大きなベーコンを食べ終わったエリナは、食後のお茶をみんなに配ってから尋ねた。すると、虎のキーガスが珍しく口を開いた。
「戦闘と言うより……技能を比べたり、さらに強くなるにはどうしたらいいかをアドバイスしあったり……そんな訓練だ。大怪我をする者はほとんどいないし……交流と名がつくから、危険はない内容になるが……その割には充実したものになるから楽しみだ」
「そうなんですね」
エリナは耳を動かしながら、ルディを見た。
「実はわたし、ルディさんのカッコいい戦いを見てみたかったんです」
「んなっ、カッコ、いい、だと?」
狼の耳がピンと立ち、尻尾が膨らんだ。