ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 そして、本日は休業日。青弓亭にいるのは三人となり、エリナの仕込みが始まった。

「まずは、基本的なバーベキューソースを作るにゃん!」

 ふんにゃ、ふんにゃ、と鼻息も荒くエリナが宣言する。

「あはは、ものすごい気合いだね」

「エリナちゃん、できたらちょっとだけ味見させてくださいね?」

 ミメットは張り切る子猫を見て笑い、コレットはうるうるした瞳でエリナにおねだりをした。

「もちろんですよ。持っていく分は、火を入れたあとに清潔な瓶に入れて密封し、少し冷蔵庫で寝かせて味を馴染ませますが、すぐにお肉に揉み込んで焼いても美味しく食べられますよ。そうですね……今日は確か、程よく脂の乗った牛肉の塊がありましたね。あれを切って、牛焼き肉丼にしてみようかにゃ?」

「やったですぅ、楽しみですぅ」

 喜ぶコレットが、炒り豆が弾けるようにぽんぽんと跳ねた。
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