ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 三人は、無言で食べた。
 ひと言でも話すとそこから芳しい肉の旨みが溢れるとでも思っているかのように、ただひたすら、エリナが凄まじいと呼べるほど鮮やかな手つきで焼いては配る焼き肉と、炊き立てのごはんと、ジュワッと汁が迸る野菜を、ただひたすら口に入れてはもぐもぐと高速で噛んで、飲み込む。

 彼女たちの視線は、焼き肉ごはんを見つめているはずなのに、その向こうにある至高の世界の幻が輝いて重なった。
 肉パラダイスが脳内に広がり、顔が蕩けそうになる。

 青弓亭の店内では、肉と野菜の焼けるジュワッ、ジジジッ ジュウッ、という音と、ひたすら口に入れるもっもっもっもっもっという音以外は消失していた。
< 71 / 244 >

この作品をシェア

pagetop