ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 三人はしばし、楽園の記憶を反芻し、そして我にかえった。

「エリナ、とんでもなく美味しいものをご馳走してくれてありがとうよ! エリナの料理はみんな美味しいけれど、今日のこれは、なんていうか、突き抜けた美味しさだったよ!」

「どういたしまして、ミメット姉さん。なによりの功労者は肉屋のおじさんだと思うんですけどね」

「ううん、エリナちゃんのタレがあってこその至高の食べ物だったと思いますぅ。これはぜひともユーさまにも食べさせたい逸品ですぅ」

「そうだね、コレットちゃん。世界樹の森に行く時には、牛肉とこのタレをお土産に持たせるからね」

「これを食べたら、ユーさまはびっくり仰天してひっくり返っちゃいますぅ」

「そうだ、その時は網も持っていかなくちゃならないね。兄さんはこれをどこで手に入れたんだろう?」

「……わからないけど、道具屋のガミークさんならなんとかしてくれると思いますよ」

 エリナの欲しい調理道具を作ってくれるドワーフのガミークは、とても頼りになる仲間なのだ。
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