ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「これはまた、いい匂いがするな」
「ルディさん! お仕事お疲れさまです」
やって来たのは、我らが味見隊長のルディであった。
ちなみに、こうして青弓亭に顔を出すことは、王都警備隊の仕事の一環なのでサボりにはならない。エリナも青弓亭も、スカイヴェン国の宝と言われている存在なので、国をあげて見守っている。店の外には、常に諜報部員が待機している。怪しい人物が店のまわりをうろつきでもしようものなら、即座に『お話を聞くために』にこやかにどこかへ連れていかれるだろう。
ちなみに、彼らのことはエリナもミメットもよく知っていて、王宮への連絡があったら気軽にお願いしている。とりわけ、王族へのおかずのおすそ分けをする時には重宝な存在なのだ……諜報部員の使い方が間違っているような気もするが、気にしたら負けなのである。
「あ……エリナ」
ミメットが青い顔でエリナを手招きしたので、子猫は「なんですか、姉さん?」と首を傾げた。
「さっきのすごい肉って、まだ、あるのかい?」
ルディの口にひと口も入らず、自分たちで食べてしまったのではないか……そんな恐ろしいことを考えるミメット。
「ルディさん! お仕事お疲れさまです」
やって来たのは、我らが味見隊長のルディであった。
ちなみに、こうして青弓亭に顔を出すことは、王都警備隊の仕事の一環なのでサボりにはならない。エリナも青弓亭も、スカイヴェン国の宝と言われている存在なので、国をあげて見守っている。店の外には、常に諜報部員が待機している。怪しい人物が店のまわりをうろつきでもしようものなら、即座に『お話を聞くために』にこやかにどこかへ連れていかれるだろう。
ちなみに、彼らのことはエリナもミメットもよく知っていて、王宮への連絡があったら気軽にお願いしている。とりわけ、王族へのおかずのおすそ分けをする時には重宝な存在なのだ……諜報部員の使い方が間違っているような気もするが、気にしたら負けなのである。
「あ……エリナ」
ミメットが青い顔でエリナを手招きしたので、子猫は「なんですか、姉さん?」と首を傾げた。
「さっきのすごい肉って、まだ、あるのかい?」
ルディの口にひと口も入らず、自分たちで食べてしまったのではないか……そんな恐ろしいことを考えるミメット。