ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 しかし、子猫のエリナはとてもしっかり者であった。ちゃんとルディの分を取り分けて、冷蔵庫にしまってあるのだ。
 あの肉を口に運んだ後だったら危なかったが。

「姉さん、安心してください」

「よかった……」

 子猫の言葉を聞いたミメットは、椅子に座り込んだがすぐに立ち上がり「そうだ、お茶を淹れようね」とてきぱきと動き始めた。

「ルディさんの分の焼き肉ごはんも今作りますよ。とっても美味しいので楽しみにしてください。テーブルについて待っていてくださいね」

「とっても美味しいのか! それは楽しみだ」

 ということで、ルディの分の特上の肉とみずみずしい野菜が次々に焼かれ、その匂いに思わず立ち上がってしまい、ごはんを片手に尻尾を激しく振るルディも、至高の焼き肉の世界に無事に旅立つことができたのであった。
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