ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「それでは行ってくる」
モッフモッフと尻尾を振ったフェンリルが言った。
「ふたりとも、よい旅を。カルディフェン、エリナのことを頼みましたよ」
「ああ、任せてくれ」
さあ、マーレン国への二泊三日の旅行に出発である。
この旅の目的は、表向きは『マーレン国とスカイヴェン国の交流を目的とした合同軍事演習、野営付き』なのだが、言い出しっぺのマーレン国の守護妖精ユーディリシェイラミアムスの本来の希望は、単にエリナに遊びにきてもらいたい、そして一緒にごはんが食べたいというものだった。
というわけで、他の参加者は馬車に乗って、マーレン国の森に集合しているのだが、エリナはフェンリルになったルディの背中に乗って、快適かつ、モフモフが最高の空の旅でひとっ飛びするのだ。
人魚たちの住む海の国、フィフィール国と違って、隣国であるマーレンは比較的近いのだが、それでも乗り合い馬車だと十日はかかるし、軍用の馬車でも三日はかかる。
なぜ軍用だと極端に時間が短くなるのかというと、スカイヴェン国の力自慢の戦士たち(走るのが大好きな種類の獣人に限るのだが、その人数は多い。むしろ、座っているより走りたくて、早く交代にならないかとお尻をモゾモゾさせて馬を操っていたりする)が物資を背負って、かわるがわる馬車と並走するため、馬への負担がとても軽くなるためである。
そのため、人と荷物をたくさん積んで、徒歩くらいの速度でコトコト進む馬車に比べたら、スピードも出るし、休憩時間も少なくて済むのだ。
モッフモッフと尻尾を振ったフェンリルが言った。
「ふたりとも、よい旅を。カルディフェン、エリナのことを頼みましたよ」
「ああ、任せてくれ」
さあ、マーレン国への二泊三日の旅行に出発である。
この旅の目的は、表向きは『マーレン国とスカイヴェン国の交流を目的とした合同軍事演習、野営付き』なのだが、言い出しっぺのマーレン国の守護妖精ユーディリシェイラミアムスの本来の希望は、単にエリナに遊びにきてもらいたい、そして一緒にごはんが食べたいというものだった。
というわけで、他の参加者は馬車に乗って、マーレン国の森に集合しているのだが、エリナはフェンリルになったルディの背中に乗って、快適かつ、モフモフが最高の空の旅でひとっ飛びするのだ。
人魚たちの住む海の国、フィフィール国と違って、隣国であるマーレンは比較的近いのだが、それでも乗り合い馬車だと十日はかかるし、軍用の馬車でも三日はかかる。
なぜ軍用だと極端に時間が短くなるのかというと、スカイヴェン国の力自慢の戦士たち(走るのが大好きな種類の獣人に限るのだが、その人数は多い。むしろ、座っているより走りたくて、早く交代にならないかとお尻をモゾモゾさせて馬を操っていたりする)が物資を背負って、かわるがわる馬車と並走するため、馬への負担がとても軽くなるためである。
そのため、人と荷物をたくさん積んで、徒歩くらいの速度でコトコト進む馬車に比べたら、スピードも出るし、休憩時間も少なくて済むのだ。