計算外の恋
慎也がいる少し前から歩き始める。

息を整えて....

「しんやっ!」


「うわっびびった~」


「ねえ、ちょっと話さない?」


「おう!!屋上行こうぜ♪」


最初は何気ない、いつもしている話をしていた。


本当の事を聞くのが少し怖いから、何気なく聞く作戦。


これならいざとなっても平然としていれば....


タイミングを見計らって...
私は切り出した。

「ねえ、そういえば慎也って彼女いるの?」


「はっ?いないけど!」


なんで隠すの?


「嘘だあ!いるでしょ~隠さなくてもいいんだって♪」


「なんで?まじいないし」


「隠さないでよ。本当の事知るの怖いけど、嘘つかれるのはもっともっと辛いよ.....」


やば...涙が...


「...意味が...わかんねえ...」


「見たの!!昨日...慎也と...帰ろうとおもって...教室いったら...キス...してたじゃん...隠さないでよ...」


必至に涙をこらえて言った。

「は?葵いたの....?」


「なにそれ...邪魔ものみたいに.」


「.....あれ違うんだよ。彼女じゃない。昨日教室で告られて、フったら急にされたんだよ....」


「なんだ...そうだったんだ....ごめん....」


「俺、すきな子いるからよっ♪」
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