フォーチュンクッキー
ほどなくして一日目のテストが終わった。
まだこれが3日も続くのかと思うとげんなりしちゃうけど、あたしたちには人生にかかわる一大イベント。
ピリピリせざるを得ないのは仕方ない。
あたしたちが3人で笑いながら帰り支度する姿を、何人かのクラスメートにジト目で見られた。
「いこうぜ」
先頭を切った雛太にあたしと杏ちゃんはついていった。
アスファルトが鉄板みたいに熱いし、さらに太陽の日差しも強い。
あたしたちの顔はスグに赤くなってしまう。
「熱い~!」
ってうなだれるのは杏ちゃん。
いつもそんな親友をあたしと雛太は笑ってみてる。
そうしたらさっきの雛太を思い出しちゃって、なんだか恥ずかしくなった。
背もいつの間にかあたしたちを通り越しちゃって。
歩幅も今は合わせてくれるけど、随分伸びた足や広くなった背中。
急にオトナに近づいていくような錯覚に襲われる。
そんなことないのに。
肩をぐったり落としていた杏ちゃんは「あ!」となにかひらめいたように、楽しそうに振り返った。
「未来、喫茶店いこうよ!」
「えぇ!?ちょっと、それは…っ!」
ちらりと雛太を見ると、案の定ビックリしてた。
初めて会ってから太一さんとはピリピリしてるから、なるべく穏やかにすごしたいのに。
まだこれが3日も続くのかと思うとげんなりしちゃうけど、あたしたちには人生にかかわる一大イベント。
ピリピリせざるを得ないのは仕方ない。
あたしたちが3人で笑いながら帰り支度する姿を、何人かのクラスメートにジト目で見られた。
「いこうぜ」
先頭を切った雛太にあたしと杏ちゃんはついていった。
アスファルトが鉄板みたいに熱いし、さらに太陽の日差しも強い。
あたしたちの顔はスグに赤くなってしまう。
「熱い~!」
ってうなだれるのは杏ちゃん。
いつもそんな親友をあたしと雛太は笑ってみてる。
そうしたらさっきの雛太を思い出しちゃって、なんだか恥ずかしくなった。
背もいつの間にかあたしたちを通り越しちゃって。
歩幅も今は合わせてくれるけど、随分伸びた足や広くなった背中。
急にオトナに近づいていくような錯覚に襲われる。
そんなことないのに。
肩をぐったり落としていた杏ちゃんは「あ!」となにかひらめいたように、楽しそうに振り返った。
「未来、喫茶店いこうよ!」
「えぇ!?ちょっと、それは…っ!」
ちらりと雛太を見ると、案の定ビックリしてた。
初めて会ってから太一さんとはピリピリしてるから、なるべく穏やかにすごしたいのに。