フォーチュンクッキー
「メシでも…」
いいかけたそのとき。
「平山先輩!」
少し高めの声でかけよってきたのは、ふわふわ娘。
相変わらず小さな花を飛ばしているようだ。
「どうしたんですかー?…って、あら?」
オレの背後をちらりと見ると、何かに気づいたように怪しく笑う。
こういうところ、怜にそっくりだ。
「こないだの『妹チャン』?」
可笑しそうに目を細める。
チビ助はというと、ちょっと気まずそうにチラチラ彼女を見ている。
「松永さん、それくらいにしておいてあげてくれない?」
さすがに、チビ助相手では怜や彼女の独特の会話はあんまりだ。
だけどそれで下がるような彼女じゃない。
「えー、先輩冷たい~。長谷川先輩呼んじゃいますよ?」
反抗的な目をむけてくる。
本当にチビ助とかぶる。
少し上目遣いなところや、頬をほんのり膨らませるところか。
「怜がいるわけ…」
ため息混じりのオレの言葉は、にっこりと笑う彼女に遮られる。
「今日、部活にきてるんですよ」
そういうなりオレの腕を掴んでぐいぐいと引っ張る。
「え、ちょっ…」
いいかけたそのとき。
「平山先輩!」
少し高めの声でかけよってきたのは、ふわふわ娘。
相変わらず小さな花を飛ばしているようだ。
「どうしたんですかー?…って、あら?」
オレの背後をちらりと見ると、何かに気づいたように怪しく笑う。
こういうところ、怜にそっくりだ。
「こないだの『妹チャン』?」
可笑しそうに目を細める。
チビ助はというと、ちょっと気まずそうにチラチラ彼女を見ている。
「松永さん、それくらいにしておいてあげてくれない?」
さすがに、チビ助相手では怜や彼女の独特の会話はあんまりだ。
だけどそれで下がるような彼女じゃない。
「えー、先輩冷たい~。長谷川先輩呼んじゃいますよ?」
反抗的な目をむけてくる。
本当にチビ助とかぶる。
少し上目遣いなところや、頬をほんのり膨らませるところか。
「怜がいるわけ…」
ため息混じりのオレの言葉は、にっこりと笑う彼女に遮られる。
「今日、部活にきてるんですよ」
そういうなりオレの腕を掴んでぐいぐいと引っ張る。
「え、ちょっ…」