フォーチュンクッキー

「カッコわりぃとこ……みせなきゃな」



 呟くと、怜が微かに微笑んでくれたから少しだけ勇気が出た。




 寒い夜に涙を零すチビ助を追いかけられなかった。

きっとすでに家に着いている頃だろうから。



 大きな後悔はあるけれど、不確かな気持ちもオレにはある。






最後の『お願い』を、聞いてくれるかな……?





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