推しが尊すぎる件について

推しが!推しがいるんですけど!?

「なーんかおきませんかねぇ」
「そんなこと言ったら患者さんが倒れるからやめて。これ以上私たちの仕事を増やさないで」
私・南朋!体以外すべて健全な高校2年生です!私には持病があって入院中!でもこの入院期間が終わったら退院して、普通の高校生に戻れるんです。
「佐紀さんは慎重派ですねぇ。こんなこと言ったって何も起きませんよ」
「いや、それが起きるのよ。なんもないって思った時に限ってなんか起きるんだから。看護師界の間では有名な都市伝説よ」
「この病棟でなんか起こったら大変ですね。患者さん死んじゃうかもですね」
「不吉なこと言わないで」
「しょうがないです。暇なんですもん」
「病人は暇で結構!」
もういっそのこと好きな人でも急にどぉんって現れないかなぁ~!好きな人っていうのは、やっぱり、『プレスト』の『ラエン』くん!2.5次元の歌い手さんなんですけど、もぉぉぉかっこよすぎなんです!
「そう、これ!!」
「え"なに!?」
「す、すみません。でも、ラエンくんが来てくればもう、不吉なことも言わないなーって思いました」
「そりゃ、好きなやつが来たら暇にはなんないよな」
「そうです!よく理解してくれました!もしかして好きな人が…?」
「いないってアホ!」
アホって、失礼な。
「残念でした。我ながら言うのは恥ずかしいんですが、成績全国2位なんです。あんま馬鹿にしない方がいいですよ」
「え、まじ?すご、、、っていうか、、、え?一位は誰?」
「東京都在住、灘高等学校生徒の舞鶴 拓くんです!」
「え、学校特定してんの?、、、きも」
「成績表に書いてあるんです!」
さすがにあたしでもそんなことしません!
「佐紀ちゃん、外来の時間よ」
「あ、もう時間か。じゃあな南朋」
「はい」
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop