真夜中の果て ー文芸部コンビの事件帳ー
「それにさ」
と、息吹ちゃんは続ける。
「状況を整理していくだけで、物的証拠っていうの?そういうの、何もわからない状態だったもんね?」
と、息吹ちゃんがいたずらっ子みたいに言う。
「全部、推測だもんね」
私も笑う。
「まぁ、我々は文芸部であって。探偵ではないもんね?」
「あ、罪深い言葉だ」
「そうかも」
私達はあはははっと笑って、反省レポートと向き合うことにした。