真夜中の果て  ー文芸部コンビの事件帳ー

「息吹ちゃん!?」



私はドアを閉めて、その場に腰をおろす。



「彩葉ちゃん、警察官である亮介兄ちゃんが知らないはずないよね?時田 千世さんの死因!」

「えっ」



息吹ちゃんは手に持った長めの物差しを亮介兄ちゃんに突き出し、
「さぁ、吐け、吐くんだ!!」
と、言っている。



「あのねー、お前らの高校のことはオレはわかんないの!何度も言わせるな!オレが調べてるわけじゃないし、勤務地がどことか、仕事内容の違いとか、警察には色々あるの!!」

「でも、噂?とかで何か知らないの!?言わないと亮介兄ちゃんが持って来たおばさん特製のチーズケーキ、食べさせないよ!!私が全部食べる!!」

「はぁ!?何言ってんの!母さん特製だぞ。絶対美味しいやつだし!それにチーズケーキ持って来たのは、オレだぞ!お前にじゃなくて、おばあちゃんへの手土産に!!」



あれ?

なんか話の方向が違う方へ……。



「彩葉ちゃんからも何か言って!」

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