婚約破棄された社交苦手令嬢は陽キャ辺境伯様に愛される〜鏡の中の公爵令嬢〜
エピローグ
「マーガレット・ローヴァー公爵令嬢! 貴様とは婚約破棄をするっ!!」
――はっと我に返る。
目を見開いて、目の前の光景を見た。
わたしの眼前には、トマス・マークス王太子殿下。そして、彼の隣にはリリアン・キャロット伯爵令嬢がぴったりと王子様に引っ付いていた。
幾多の鏡が監視するかのように、わたしたちを映している。
それらはキラキラと光を反射して、わたしの未来への道を明るく照らしているようだった。
ここは、大神殿の中枢である『女神の間』。
部屋中に大小さまざまな鏡が並べられて、中央の祭壇には見上げるほどに巨大な『聖なる大鏡』が鎮座していた。
――はっと我に返る。
目を見開いて、目の前の光景を見た。
わたしの眼前には、トマス・マークス王太子殿下。そして、彼の隣にはリリアン・キャロット伯爵令嬢がぴったりと王子様に引っ付いていた。
幾多の鏡が監視するかのように、わたしたちを映している。
それらはキラキラと光を反射して、わたしの未来への道を明るく照らしているようだった。
ここは、大神殿の中枢である『女神の間』。
部屋中に大小さまざまな鏡が並べられて、中央の祭壇には見上げるほどに巨大な『聖なる大鏡』が鎮座していた。