【完結】婚約破棄が破滅への始まりだった~私の本当の幸せって何ですか?~
リオネル様は私が王女だということを知る数少ない方で、彼が騎士見習いの時は王宮でよくお会いしていた。
まあ、彼の家系は皆、歴代聖騎士長だからエリート中のエリートなんだけど。
そんな彼はまぶしいほど綺麗な金髪を揺らして、そして青い瞳で私を見つめる。
私のブロンドヘアーよりももっと輝いている、そんな髪がいつも羨ましい。
彼はどうやら何か話があったようで、世間話のあとで、そうそうといった感じで話し始めた。
「クラリス様、ディオン様の件は伺いました」
「さすが聖騎士長、耳が早いですわね」
「それで、実は国王からある命が下りまして」
「あら、今度はどんな無茶を言われたのですか?」
彼はよく国王に無茶難題を言われているから、今回もそんな感じかなと思っていったのだけど、彼からは意外な内容が返ってきた。
「本日よりクラリス様専属の護衛騎士となりました」
「……へ?」
また波乱の予感がして、私は目を大きく見開いて素っ頓狂に驚いてしまった──
まあ、彼の家系は皆、歴代聖騎士長だからエリート中のエリートなんだけど。
そんな彼はまぶしいほど綺麗な金髪を揺らして、そして青い瞳で私を見つめる。
私のブロンドヘアーよりももっと輝いている、そんな髪がいつも羨ましい。
彼はどうやら何か話があったようで、世間話のあとで、そうそうといった感じで話し始めた。
「クラリス様、ディオン様の件は伺いました」
「さすが聖騎士長、耳が早いですわね」
「それで、実は国王からある命が下りまして」
「あら、今度はどんな無茶を言われたのですか?」
彼はよく国王に無茶難題を言われているから、今回もそんな感じかなと思っていったのだけど、彼からは意外な内容が返ってきた。
「本日よりクラリス様専属の護衛騎士となりました」
「……へ?」
また波乱の予感がして、私は目を大きく見開いて素っ頓狂に驚いてしまった──