【完結】婚約破棄が破滅への始まりだった~私の本当の幸せって何ですか?~
「ジャン先生、あなたはクラリス様を我がものにするために病だと嘘をついて、自分のもとに通わせた」
「え……?」
「そうして診察のため言いながら、クラリス様の血を入手して自宅にコレクションしていましたね?」
それを聞いて自分自身の血の気が引いていくのがわかった。
まさか、まさか……。
血をコレクション…?
「クラリス様の血は眺めているだけでもう最高なんですよ~。あなたがずっと私の傍にいると思うだけで嬉しくて嬉しくて」
彼は何を言っているのだろうか。
私は段々身体が震えてくるのを感じた。
それと同時に近くからものすごい殺気を感じて、私は思わず「彼」を見た──
「言いたいことはそれだけか?」
「はい?」
「彼女を散々傷つけて嘘までついて、その罪贖ってもらうぞ」
そう言うと、リオネル様は携えた剣を抜いてジャン先生のほうに一直線に向かい、ジャン先生に飛び掛かる。
咄嗟にナイフで応戦しようとするジャン先生だが、もちろん剣の腕で彼に叶うわけもなく持っていたナイフは遠くに投げ飛ばされた。
リオネル様は剣をジャン先生の首元に突きつける。
「え……?」
「そうして診察のため言いながら、クラリス様の血を入手して自宅にコレクションしていましたね?」
それを聞いて自分自身の血の気が引いていくのがわかった。
まさか、まさか……。
血をコレクション…?
「クラリス様の血は眺めているだけでもう最高なんですよ~。あなたがずっと私の傍にいると思うだけで嬉しくて嬉しくて」
彼は何を言っているのだろうか。
私は段々身体が震えてくるのを感じた。
それと同時に近くからものすごい殺気を感じて、私は思わず「彼」を見た──
「言いたいことはそれだけか?」
「はい?」
「彼女を散々傷つけて嘘までついて、その罪贖ってもらうぞ」
そう言うと、リオネル様は携えた剣を抜いてジャン先生のほうに一直線に向かい、ジャン先生に飛び掛かる。
咄嗟にナイフで応戦しようとするジャン先生だが、もちろん剣の腕で彼に叶うわけもなく持っていたナイフは遠くに投げ飛ばされた。
リオネル様は剣をジャン先生の首元に突きつける。