オレンジジュースを飲む頃
なら、私の感情(きもち)はどこにある?
『俺、ゆいの事ずっと好きなんだけど』
『……えっ?何を言ってるの。私の事好きって、と、友達としてでしょ?』
『友達としてだったら、わざわざ言わないでしょ。いい加減察してよ、ゆい』
『あ、あの……。私、その……』
『じゃあ、返事待ってるから。いつでも。けど、俺の気持ちが変わらない事だけは、忘れないで』
暑苦しい季節とは真逆の真冬。
高1の冬。
冬休み前日の終業式後の教室。
帰ろうとしていたら、突然言いたい事があると言った彼。
先に4人を帰らせて、言ってきた発言が衝撃過ぎた。
忘れられるはずがない。
でも、忘れようと思っていた。
それでも、駄目だった。
そう、私は光瑠から一度告白をされていた。