オレンジジュースを飲む頃
「俺、ゆいの事ずっと好きなんだけど」
何が起こっている?
「……えっ?何を言ってるの。私の事好きって、と、友達としてでしょ?」
「友達としてだったら、わざわざ言わないでしょ。いい加減察してよ、ゆい」
察してよ?
何に?
「あ、あの……。私、その……」
「じゃあ、返事待ってるから。いつでも。けど、俺の気持ちが変わらない事だけは、忘れないで」
「……えっと……」
「ごめん。突然呼び止めちゃって。優大の家行こう。皆待ってるから」
そう言うと、光瑠は何事も無かったかのように、教室から出て行った。
私も平然になろうとし、必死に気持ちを整理しながら光瑠の後を追っていた。