オレンジジュースを飲む頃


その後の定例会も至っていつも通りだった。

各々買ってきたご飯やお菓子を食べ、カードゲームをし、テレビを見る。

普通に楽しかったのは事実。



光瑠も普通に皆と楽しんでいたし、自分からした告白の事も全然気にしていない。

何で普通にしてられるのかが、私には疑問だった。



一方の私は、表面上は楽しんでたが、心の中はもうぐちゃぐちゃだった。

皆は全然気にしてなかったし、私もそれで良かったのだが、答えが出るのに時間は欲しかった。

毎週金曜日の放課後を当たり前にしたい。

今の関係を壊したくない。

その方が、永遠に良好的な関係でいられるから。



光瑠と〝恋人〟になるという事が、私には怖かった。

もっと他の形で出逢っていればまた違っていたかもしれないのに。




冬休み。

モヤモヤが消えないまま、年を越してしまった。



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