オレンジジュースを飲む頃
相変わらず私を不敵笑みでいじり倒すことを楽しむ、見た目はクールボーイだが、冗談を言って笑うことをモットーの光瑠。
この5人となんやかんや高校入学と同時に仲良くなり、今に至る。
「前回の中間、唯一の赤点だったもんな、唯穂(ゆいほ)」
「確かに私達よりも一番心配した方がいいの、唯穂かも」
「頑張れー、唯穂」
「化学基礎だったら今回はいけるかも」
「……あんた達、いい加減にして」
光瑠さんよ、貴方のおかげで皆様に色々とこてんぱんに言葉攻撃されています。
笑っている光瑠を睨みながら、私は自動販売機で買ったパックのコーヒー牛乳をズルズルと音を立てながら飲み干してやった。