ワインとチーズとバレエと教授



誠一郎は無理やり、理緒を
タクシーに乗せた。

そして自分の
マンションに帰宅した。

理緒の体も心配だったが
これ以上、長居すると
理緒を一晩中、
引き止めてしまいそうだった。

レストランが
ホテルの最上階に
あったのもあり、

このまま
ホテルに誘い込んで
しまいそうだった。

それでも理緒は、おそらく
拒まなかっただろうが
理緒との関係を
急ぎたくもなかった。

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