ワインとチーズとバレエと教授


「……私は来月、大きな学会があり、準備が必要で、3週間ほどお会いできません」

「そうだったのですね…お忙しい中、お時間を取ってくださり、ありがとうございます」

「いえ、それはいいのです、私もあなたにお会いしたかったので。で、今日以降、ゆっくりする日がしばらくありません。
今日はランチやディナーもと考えていましたが、
あなたがムリそうに思います、ご自宅に送りましょうか?」

「…え?…」

理緒が寂しそうな顔をした。

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