ワインとチーズとバレエと教授
「私、こんなに寝てしまうなんて…
薬も飲んでいないのに…」
「それだけ疲れていたのでしょう。
お腹空きませんか?朝食はビュッフェをつけましたが食べれそうですか?
あなたは昨日から何も食べていません、私は夜にルームサービスを取りましたが」
そうだったのか…その音さえ気が付かなかった。
「……そういえば、お腹が空いたような…」
「では、朝食でも行きましょう」
「…はい」
理緒はゆっくり起き上がると、バスルームに向かい
着替えとメイクを急いで済ませた。
まさか自分が12時間以上、寝るとは思わなかった。
「お待たせしました」
理緒がバスルームを出ると、誠一郎も、着替えが終わっていた。
「では、行きましょうか、ホテルの二階です」
二人は朝食会場に向かった。