ワインとチーズとバレエと教授
「せっかくあなたが作ってくれた料理を食べれなくてすみません…明日の朝食に食べますので、このまま取っておいてもらえますか?」

「もちろんです」

理緒は、誠一郎がシャワーを浴びて、着替えて寝室に行き、眠るところまで一緒にいた。

「…あなたがせっかく来てくれたのに…暇でしょ?
この後、あなたと紅茶でも飲もうと思っていたのに…」

「誠一郎さん、とにかく休んでください」

理緒は誠一郎の手を握った。

そして 誠一郎は、安心したように意識が遠くなっていった。それでも誠一郎は理緒の手を離そうとはしなかった。

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