ワインとチーズとバレエと教授
だが、数日後、誠一郎の「勘」は的中した。

理緒が外来を訪れた2週間後、
大学病院の救急から連絡があり、
理緒が職場で異型狭心症の
発作を起こし倒れたと言う。

職場にすぐ救急車が到着し、
理緒の意識を確認し、
何とか話せる程度であり、
異型狭心症の発作だと分かった。

救急隊員は、理緒に

「かかりつけの病院はありますか?」

と聞くと大学病院を伝えたようだ。

通常、大学病院は、緊急搬送の患者は
あまり、受け入れないが、患者が、かかりつけの場合は、ほぼ受け入れる。

誠一郎は
「受け入れ体制可能です」
と伝えると、「了解しました、今から搬送します」
と連絡があった。
< 83 / 302 >

この作品をシェア

pagetop