ワインとチーズとバレエと教授


教授室で一人、誠一郎は、津川理緒がどんな人物なのかを考えていた。カルテを見れば、彼女がどんな
人生を送ってきたか痛いほど分かる。

でも、一年前亮二を含め4人の医学部の同期のメンバーで居酒屋で飲んでいたとき亮二は

「理緒は見違えるほど良くなった」

と話していた。

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