悩める転生令嬢は、一途な婚約者にもう一度恋をする ~王族男子は、初恋の人を逃がさない~
ジーク視点 変わらない君に、変わらない想いを
「……アイナに会いに行こう」
まあまあ天気のいい日だった。
僕は、思い付きだけでラティウス邸にやってきた。
今日のアイナは、ワンピースの上にボレロを羽織っていて、いつもより動きやすそうだ。
貴族のお嬢様というよりは……一般家庭の女の子がおしゃれをしている。そんな印象を受ける。
こういう姿も可愛いなあ……なんて思っていると、アイナは申し訳なさそうにこう話した。
「ごめんなさい、ジーク。私、今から出かける予定があって……」
……なるほど、それでいつもと違う格好だったんだね。
寂しいけど、突然やってきたのは僕の方だから仕方がない。
彼女にだって都合があるんだ。
ちょっと……いや、かなり気になったから、どこに行くのか聞いてみる。
すると彼女はガラス工房へ向かうのだと教えてくれた。
……ガラス工房って、僕も一緒に行けたりするのかな。
一緒に連れて行って欲しいと、アイナにお願いしてみた。
まさかそんなことを言われるとは思わなかったのか、アイナは戸惑う様子を見せている。
急なのはわかってる。
でも、僕も一緒に行きたい。
好きな子が見ている世界を僕も知りたい。
未来の夫として、婚約者がお世話になっている人に挨拶だってしておきたい。
それに、なにより……
「……アイナ。もう少し、君と一緒にいたいんだ」
まあまあ天気のいい日だった。
僕は、思い付きだけでラティウス邸にやってきた。
今日のアイナは、ワンピースの上にボレロを羽織っていて、いつもより動きやすそうだ。
貴族のお嬢様というよりは……一般家庭の女の子がおしゃれをしている。そんな印象を受ける。
こういう姿も可愛いなあ……なんて思っていると、アイナは申し訳なさそうにこう話した。
「ごめんなさい、ジーク。私、今から出かける予定があって……」
……なるほど、それでいつもと違う格好だったんだね。
寂しいけど、突然やってきたのは僕の方だから仕方がない。
彼女にだって都合があるんだ。
ちょっと……いや、かなり気になったから、どこに行くのか聞いてみる。
すると彼女はガラス工房へ向かうのだと教えてくれた。
……ガラス工房って、僕も一緒に行けたりするのかな。
一緒に連れて行って欲しいと、アイナにお願いしてみた。
まさかそんなことを言われるとは思わなかったのか、アイナは戸惑う様子を見せている。
急なのはわかってる。
でも、僕も一緒に行きたい。
好きな子が見ている世界を僕も知りたい。
未来の夫として、婚約者がお世話になっている人に挨拶だってしておきたい。
それに、なにより……
「……アイナ。もう少し、君と一緒にいたいんだ」