軽率に恋 シリーズ1


「仲良く飲んでおられるところ、申し訳ないんですけど…。俺一人で寂しく飲んでるんで、こいつ借りても良いっすか?」

「あ、あぁ。どうぞ…」

「ども。ちょうど飲み仲間探してたんですよ。でもこいつ、飲めないの知ってます?これお酒ですよね?まさかパワハラとかしてないですよね?」

「……」

「蓮斗、くん」

「あ、行こっか」



周りの席まで凍りつくほどの威圧感に、パワハラを否定することもなく一斉に顔を下げた上司たち。




…最低。


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