ワケありモテ男子をかくまうことになりました。


ゆいに全く構ってもらえずに七時間目を過ごし、最後に先生の長々とした話を聞いて一日が終わった。


ゆいに対する心配や不安がだんだんと大きくなっている。


いつもみたいに気軽に話しかけることもできず、俺は遠目にゆいを見守っていた。


 ❥❥❥


平静心を保とうとできるだけ努力したつもりだ。

だけど私の心は言うことを聞いてくれなくて、頭の中は犬飼くんのことでいっぱい。


もう二度と交わることはないと思って安心していた矢先、林間学校の班分けでまさか一緒になるなんて。


受け入れ難い現実に、私は頭を悩ませた。


そんなこんなであっという間に六月が終わり、そして、林間学校の日がやって来る。

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