ワケありモテ男子をかくまうことになりました。
私の真向かいで美味い美味いとカレーを頬張る犬飼くん。
家族以外に自分の手料理を食べてもらうのは初めてのことだから、照れは簡単には収まってくれない。
まさかここまで褒められるとは思ってなかった……。私はチラリと犬飼くんに視線をやる。
「雨宮さん、手止まってるよ。それ、俺が食べてもいいの?」
「だっ、ダメだよ! 今から食べるんだし、」
私は軽く犬飼くんを睨んでカレーを大口で食べ始めた。そんな私を犬飼くんは優しい笑みを浮かべて見つめていた。
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犬飼くんにはテレビを見させ、その間に私はお風呂に入った。
入浴時間が長い私はお母さんに口うるさく言われていたけれど、一人暮らしを始めてからは誰にも何も言われなくてノンストレスな毎日を送れている。